社会

できるオンナはニュージーランドで輝く!

世界初のニュース雑誌であるアメリカのTIME

時代を象徴する人物に注目するTIME誌は毎年、世界に影響を与える100を発表しています。

2018年は日本から安倍首相とソフトバンクの孫社長の2名が選ばれました。

個人的にはメジャーリーグで活躍する大谷選手も入れて欲しかったところですが、このまま活躍し続ければ来年はきっと選ばれるに違いありません。

 

|逆転勝利を導き最年少の女性首相へ

 

ニュージーランドからはアーダーン首相が世界の100人に選ばれています。

彼女は37歳で首相に選出され、現在、一国のトップに就く世界で最年少の女性です。

選挙イヤーだった昨年、野党労働党の支持率はパッとせず、9月の総選挙で与党の国民党に勝つことは難しいだろうという予想が大半でした。

選挙まで2ヶ月をきり、国民党優勢の状況で労働党のリトル党首が突然辞任を発表します。

そして新たなリーダーとして白羽の矢が立ったのがアーダーン氏です。

選挙まで残された時間はわずかでしたが、彼女は劣勢だった選挙戦を盛り返していきます。

結果、労働党の善戦によって国民党の単独過半数を阻止することに成功。

そして、他党との連立によって政権交代の可能性が生まれました。

国民党と労働党、双方からラブコールを受け、キャスティングボードを握ったNZファースト党は、連立を組む相手として「労働党」を選択します。

大逆転の末に政権交代を成し遂げたアーダーン氏は、ニュージーランドで3人目の女性首相となったのです。

 

|政治は男だけがするもんじゃない

 

僕が初めてニュージーランドに来た時の首相も女性でした。

当時のクラーク首相をテレビで初めて見た時の印象は「怖そうなおばさん」です。

ニュージーランドの国会では、議員たちのヤジや怒号が飛び交う中、首相は他党の議員たちとガチンコで議論を戦わせます。

日本の国会の「官僚が書いた書類を読み上げて淡々と答弁する」みたいな感じとは全く違います。

眉間にしわを寄せ、睨みつけるような鋭い眼光で相手を見据え、大声で自らの考えを表明するクラーク首相には、鉄の女と呼ばれたイギリスのサッチャー首相を彷彿とさせる強さを感じました。

ニュージーランドは世界で初めて女性に参政権を認めた国です。

その頃の日本は”男尊女卑”が激しかった明治時代。

女性の参政権どころか政治活動は一切禁じられ、「外で女性が3人以上で集まるときは警察に届けなくてはならない」という法律すらあったのです。

近所のママ友と井戸端会議するのにいちいち警察に届けるって一体どんな時代?と思ってしまいますが、そう考えるとニュージーランドは随分と進んでいたんですね。

ちなみに日本で女性の参政権が認められたのはニュージーランドに遅れること50年以上も経た後のことでした。

 

|キャリアや能力で判断してほしい

 

前述の通りアーダーン氏は女性の首相としては”3人目”です。

ニュージーランドでは女性が国のトップであることは「普通」のことなので、女性の社会進出がいまだに話題にのぼる日本とはやはり違いが大きいように感じます。

以前、日本で派遣の仕事をしていた妻が、正社員として働ける職を探していることを勤務先の男性社員に伝えたところ「絶対に無理だからあきらめた方がいい」と言われたことを思い出します。

女性だということ以外にも、年齢的な(当時30代後半)ことから厳しい、というのが彼の理屈だったようです。

僕の妻の場合はその後正社員として働くことができましたが、男性であればしなかっただろう就活の苦労は確かにありました。

ニュージーランド企業の多くは、その人のキャリアや仕事の能力を重視しますので、女性であることや年齢は日本ほど大きな問題にはなりません。

若いというだけで全くキャリアがない人材がすんなり採用されることまれで、新卒重視の日本とは根本から採用基準が異なります。

例えば、先日オークランドで手続きのために立ち寄った大手銀行の受付カウンターでは60代くらいの女性がバリバリ働いていました。

日本であれば大企業の受付は”若手の女性社員”を配置していることもあるのではないかと思います。

 

|働く女性を男性が支える

 

キウイバードという鳥をご存知の方は多いと思います。

絶滅危惧種のため大切に保護されているニュージーランド固有の動物です。

キウイバードは飛べない鳥であるという特徴以外にちょっと変わった習性があります。

それは「メスが産んだ卵をオスが温める」ということです。

ニュージーランドでは、子供が生まれた後、積極的に子育てや家事をする夫をキウイバードになぞらえて「キウイハズバンド」と呼んでいます。

ニュージーランド人男性と結婚をされたある日本人女性にこのことを確認したら「それは架空の話」とあっさり流されました。

個人差はあるのでしょう。

昨日エリザベス女王に謁見したアーダーン首相と共に、パートナーのゲイフォード氏がその後方で様子を見守っているシーンがニュースで流れていました。

実際、僕の数少ない現地の知り合いの中でも、奥さんが外で稼ぎ、夫が家を守る「主夫」をしている夫婦が2組もいます。

社会で活躍する女性とそれを支える男性という構図はここでは決して珍しくはありません。

仕事を理由に家事を妻に頼りっきりの僕は「絶滅危惧種」にならないようにキウイハズバンドを目指す必要性を感じています。

 

|まとめ

 

先日アメリカの民間企業がおこなった調査で、「女性が生活しやすい国」のランキングというのがありました。

世界80ヶ国、9,000人以上の女性を対象にした調査で、ニュージーランドは9位という結果でした。

この数字だけ見ると良いイメージがわきますが、ニュージーランドでも男女の所得格差はありますし、必ずしも他国と比べてベターと言えることばかりではありません。

ただ、僕個人がニュージーランドで見てきた経験と出会ってきた人たちを思い起こすと、こちらの女性たちは社会の中で堂々と物を言い、男性以上に元気で、生き生きしていると感じるのは確かです。

日本社会で窮屈さを感じている女性は世界に目を向けると活躍の場がもっと広がるじゃないかと僕は考えています。

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About りっく

観光ビザでニュージーランドへ渡航し、現地で働くために永住権取得。数年過ごした後、2005年日本に帰国。 宿泊施設運営、店舗経営、営業職などの職を転々と変えながら激しく働き貯金に励み、将来の目標である移住のため日本に住みながらニュージーランドに家を購入。 2018年、かねてからの目標であったニュージーランドへの移住計画を実行し現在ロトルアに在住。
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