生活

動物に敬意をはらうことを忘れないNZの人びと

4月25日の今日はアンザックデー

ニュージーランドでは第一次世界大戦を戦った人々を追悼する日です。

ロトルアでも制服を着た人が行進していたり、公共の場で記念式典などが行われていました。

約100年前、南半球から何千キロも離れた戦地に派遣されたのは兵士だけではありませんでした。

ニュージーランドからおよそ1万頭の「馬」も戦地におもむいたのです。

戦場は人間だけではなく、馬たちにとっても過酷な場所であることは変わりありません。

空腹や喉の渇き、疲労や怪我に耐え、祖国に帰還できた馬はたった「四頭」のみでした。

パーマストンノースの北西にあるブルズという小さな街では、戦争から帰って来たうちの一頭である「ベス」という馬の墓地で追悼式典が毎年行われています。

ベスはポウルズ大佐によって選抜され、彼とともにエジプトやパレスチナ、フランスなどで戦いに参加します。

1920年、ポウルズ大佐とベスは戦いを終え帰国を果たします。

大佐は戦争で父親を無くした子供達のために農業訓練校の校長となり、ベスは24才で亡くなるまでずっと訓練校で大佐を助け続けたということです。

ベスがニュージーランドに帰国したのは「4才」の時ですが、同じサラブレッドである日本の競走馬は4才を過ぎると引退することが多く、その後ほとんどは殺処分されるという現実があります。

天寿を全うするまで人間とともに生きたベスと、人間の賭けの対象として生き、そして殺される日本の馬。

なんともいえない気持ちになりますね。

話を戻します。

この忠実なベスだけではなく、戦地で亡くなった数多くの馬たちを追悼するために人々がブルズに集まりました。

12年前に始まった時は15名しかいなかった参列者は、今年250名にもなったそうです。

ちなみに戦争に参加した動物を追悼する式典というのは珍しく、この式典は南半球唯一のものだとのこと。

ニュージーランド人が動物に対する深い敬意と愛着を持っていることがうかがい知れますね。

そういえば、今日はこんなシーンに出くわしました。

 

 

アヒルたちがゆっくりとした足取りで道路を横断しています。

車のドライバーはその様子を見守っていて、アヒルたちを急かすようなことは一切しません

また、後続のドライバーたちも別にイライラした様子もなく待ち続けていました。

全てのアヒルが渡り終えたのを確認して、先頭のドライバーと助手席の(たぶん)奥さんは笑顔で発車していきました。

人間の心にゆとりがあって、動物たちも人間が自分たちを傷つけることはないと安心している感じがします。

アンザックデーに、なんかホッとするような平和なシーンを見ることができました。

なお、明日(4/26)から2日間ブログをお休みさせていただきます。

その後また再開する予定です。よろしくお願いいたします。

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About りっく

観光ビザでニュージーランドへ渡航し、現地で働くために永住権取得。数年過ごした後、2005年日本に帰国。 宿泊施設運営、店舗経営、営業職などの職を転々と変えながら激しく働き貯金に励み、将来の目標である移住のため日本に住みながらニュージーランドに家を購入。 2018年、かねてからの目標であったニュージーランドへの移住計画を実行し現在ロトルアに在住。
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