英語

日本人にとって難しい英語は「習得すべきか」or「テクノロジーで解決すべきか」

先日、友人へのプレゼントを買うためショッピングモールのレジで支払いをしていました。

隣のレジでは(日本人ではない)アジア人女性が店員と話しをしています。

店員が女性に英語で何か質問をしましたが、女性は英語を全く理解できていない様子。

僕だったら「すみません、あなたの話している事が理解できません」と言ってしまう状況です。

この女性の場合、僕の反応とは違い、コミュニケーションを諦めませんでした。

自分のスマホを取り出し「翻訳アプリ」を使って会話を試みはじめます。

女性がインタビューのマイクようにスマホを店員の口元に近づけ、話して欲しいと促しました。

店員は戸惑った感じはしましたが、すぐに状況を把握してスマホに向かって話し始めます。

結局、アプリで会話が成立したようで、最後はお互い笑顔になっていました。

 

|時間とお金を費やしてもダメだった…


英語圏の国に暮らしていて、英語が理解できないと何かと大変です。

僕も初めてニュージーランドに来た時は「挨拶程度の会話」しかできませんでした。

ですので、現地の人とのコミュニケーションは苦労の連続です。

初めての外国生活では、バスに乗る時や買い物など日常のちょっとしたことでもわからない事が発生します。

とりあえず知っている英単語を駆使して質問するまではできるのですが、返って来る英語の返答が理解できません。

中学校から大学までずっと「英語」の授業がありました。

しかし、そのほとんどは単語や文法を覚え、英文を理解するための授業です。

実践的な会話の練習をほとんどしてこなかった事で、簡単なコミュニケーションすらできないのが現実。

オークランドで数ヶ月、語学学校にも通いましたが英語に慣れただけで終了となり、やや絶望に近い感覚に襲われました。

あるとき、現地に長く住み、英会話に問題ない人に質問をしてみます。

最初から英語が話せたんですか?」

「話せないよ。今の君と同じだよ。」

「じゃぁ、英会話がスムーズにできるようになるのにどれくらいかかったんですか?」

少し考えてその人は答えました。

「5年くらい、かな」

彼はサラっといっていましたが、その時までに相当な時間とお金を費やして来た僕はサラッとは受け止められませんでした。

中学校と高校で英語の授業時間はおよそ1,000時間、塾や大学の英語のクラスを入れると1,500時間を軽く超えるでしょう。

また、市販の英語教材を買い、英会話スクールでレッスンを受け、留学までするとそのトータル費用は100万円では収まりません。

そこまでしても僕の場合は、英会話がスムーズにできるようにならなかったのです。

 

|外国語習得は筋トレと同じ?


僕と似たような経験をお持ちの方は少なくないと思います。

今思うと、日本でやっていた勉強が英語コミュニケーションに役に立たなかったのは当然で、「学習方法」にそもそもの問題がありました。

言葉はあくまでコミュニケーションのための「道具」なので、使わなければ上達はしません

泳ぎ方を教科書で勉強しても泳げるようにはならないのと同じ理屈です。

習得するのが難しいと言われる中国語を半年でマスターしたニュージーランド人がいます。

創造性の高いアイディアをプレゼンする「TED」で、クリス・ロンズデール氏(心理学者、起業家)が行った講演はとても参考になりました。

 

 

誰でも半年で外国語をマスターできるかどうかはともかく、外国語は「勉強」するのではなく「トレーニング」した方がいい、という点では同感です。

実際よく使う言葉や表現ほどスムーズに口から出てきますし、自分が使っている言葉を相手が話せば聞き取ることも容易になります。

問題はトレーニングをする(英語をひたすら聞き、話す)環境に身を置けるかどうかで、英語圏で暮らしていても”英語を使わなければ”、何年滞在しようが会話は上手くなりません。

 

|テクノロジーの進化と英語学習の必要性


買い物でスマホアプリを使ったアジア人女性は、英語を全く理解できなくても、ニュージーランド人とのコミュニケーションに成功しました。

テクノロジーの進化は言葉の壁を一気にぶち壊してしまう可能性を持っています。

スマホを使ってコミュニケーションが取れることは、全く言葉が通じない状態よりはずっとマシです。

しかし、そのやりとりにはもどかしさが残り、英会話を学習する価値はまだありそうな気もしました。

ただそれもつかの間、今年発売予定の翻訳機能搭載ワイヤレスイヤホン(パイロット)の動画をみた時、将来的に言語学習の重要度は今よりずっと低くなるのではないかと感じました。

 

 

動画を見てすぐに思ったのはまさに「ドラえもんの魔法の道具」

4万円ほどで販売される予定のイヤホンで、僕が英語学習に費やして来たお金に比べたら「格安」と言えます。

会議モードを使うと、二人以上の人が同時に母国語で会話ができるという点も驚きです。

イヤホンをつけている者同士でなければ翻訳されない点は気になりますが、機能を改善するための開発はすでに進めているようです。

周囲から聞こえてくる言葉を翻訳できるようになるまでそれほど時間はかからないかもしれません。

自動運転車が普通に街中を走るようになったら自分で運転する必要性がなくなります。

それと同じで、誰もがテクノロジーを身につけて使用するウェアラブル時代が来た時、外国語を学習する必要性が残り続けるのかどうかは甚だ疑問です。

 

|まとめ


外国で仕事をしたり、生活をすること、または日本にいて外国人と接する機会は、今後、増えることはあるにしろ減ることはないように思います。

日本政府も英語教育を重要視し、2011年度から小学校5年からの英語は必修となりました。

さらに2年後の2020年からは小学3年生から必修、5年生から教科化が実施されます。

ただ、単純に英語を学ぶ年齢を下げても学習(トレーニング)方法が変わらなければ「英語でコミュニケーションができる」ようにはならないと思います。

日本人にとって英語をマスターすることは「克服すべき課題」のようなものに感じます。

ですので英語教育の低年齢化に異を唱える人はあまりいないでしょう。

しかし、テクノロジーの力で数年先に言葉の壁がほぼなくなる可能性があるとすれば、英語学習に割く「長い時間」とそれに費やす「多額のお金」が無駄にならないよう、考え直す時が近づいているように僕は考えます。

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About りっく

観光ビザでニュージーランドへ渡航し、現地で働くために永住権取得。数年過ごした後、2005年日本に帰国。 宿泊施設運営、店舗経営、営業職などの職を転々と変えながら激しく働き貯金に励み、将来の目標である移住のため日本に住みながらニュージーランドに家を購入。 2018年、かねてからの目標であったニュージーランドへの移住計画を実行し現在ロトルアに在住。
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